PENTAXのフラッグシップ機「Z-1P」
フィルム写真に手を出してみる
APS-C機しか使ったことがない自分が「安価で35㎜判に手が出せる」ということで20年前のフラッグシップ一眼レフ機「Z-1P」を使ってみることにしました。
「クラシカルでもおしゃれでもない」フィルム機
フィルム機と言ったら、「クラシックな雰囲気で、おしゃれで、…」というものを想像する方も多いと思いますが、Z-1Pは違います。フラッグシップの名に恥じない性能を「近未来の終着点」のような異形で包み込んだマシンです。
肩液晶(肩にあるとは言ってない)やホットシューの位置が特徴的です。
プラ外装!異形!そんなZ-1Pのすごいところ
・SS最速1/8000s!!!
適当に高感度フィルムをぶち込んでおけば屋外だって室内だってどんな条件でも撮影できてしまいます!
・HyPモード!
かしこいオート設定みたいな感じです(まだ使いこなせてない)。
カメラが自動で測光した後、SSor絞り値を好みの値にいじれるモード。
いじった値にもう片方が連動するので、露出は維持されたままになります。
(伝わりますかね…?)
コミックマーケットでZ-1系を詳しく解説した同人誌が頒布されていましたので、気になる方はぜひそちらも…。
・絞り環のないレンズも使える!!!
絞りがボディ側で制御可能なので、絞り環のないDAレンズも制限なく使用可能なのです!もちろんAPS-C用レンズではケラレるものがあるのでご注意を…
ちなみに私はDA40㎜XSをメインにしています。とてもスリムなので、スナップにぴったりです。
手持ちの中でフルサイズでも使える(っぽい)レンズ
・smc PENTAX-DA 50mmF1.8
ケラレず。場合によってはちょっと周辺がぐにゃあっとなる感じが気になるかもしれません。
・smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS
ケラレず。
・SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
HSMもOSもただの錘になりますが、イメージサークルはフルサイズ対応。
①MFオンリー②APS-C用延長フードを必ず外す の二点に注意。
・SAMYANG 85mm F1.4 AS IF UMC
MF専用レンズでフルサイズ対応。デジタル機と同様に使えます。
ボディ内モーターのAFは、特に遅さを感じることはありません。最近手に入れたD100よりもしっかりしてるかもしれません(未検証)。
さすがに超音波モーターを動かすことはできないのですが、愛用しているSIGMA50-500もMFであれば使用可能です。
フィルムを使った感想
KODAK TRI-X
こちらは初めてのモノクロフィルム&初めての自家現像でした。
アンダーめに撮ったほうがカッコよかったなあと反省点も見えてきました。
Rollei CR200
初めてのカラーリバーサルフィルム。
現像が終わったフィルムを眺めてるだけでも面白いです。
FUJIFILM Venus800
こちらはL判プリントを複合プリンタでスキャンしたものです。そのせいかちょっと線がくっきりしてない感じがします。
全体的に色が淡い印象を受けるフィルムです。
※国内線のX線を2度受けたフィルムですが特に問題はありませんでした。ISO3200以上のフィルムは検査機に通さないでねーといった注意書きがあったので、ISO800くらいなら問題ないのでしょう。
KODAK ULTRAMAX
発色こってりの暖色系フィルムです(主観)。
雑記
・極論フィルム写真はフィルムとレンズしか写真の出来にかかわってこないわけなので(マウントだけしっかり考えて)普通に好きなマシンを買ってバンバン楽しもう
・フィルム写真を掲載するときには、フィルム情報のほかにボディ名よりもレンズ名を書いてもらえるとカメラ好きマンとしては嬉しいです!!